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目からウロコの

不妊治療なるほどコラム

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Column

100人に1人が45歳以上の母だった大正時代

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コラムで、体外受精で出産まで至る確率は約11%と述べてきましたが、それはあくまでも、平均的な話です。

厳密には、年齢によって出産率は変動します。

右図は、1回の治療で出産に至る確率を示しています。

厚生労働省で作成された日本産婦人科学会のデータによれば、30~45歳までの女性が1回の不妊治療で出産に至る確率は、平均7.4%という事になります。

45歳だと、1回の不妊治療で出産に至る確率は、0.6%しかありません。
その為、40歳を境に、次第に妊娠を諦める女性が増えていきます。

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しかし、『卵子老化の真実』(文春新書)の著者で、日本で唯一の出産専門ジャーナリストの河合蘭氏によれば、実は1925年の日本では、40~45歳の女性による出生数が約12万人、45歳~50歳で約2万人。
45歳以上母親から生まれた赤ちゃんの数は、現在の21倍だったそうです。
総出生件数からみると、100人に1人の赤ちゃんの母親が45歳以上となります。

また、出生数の割合からみると、

1925年:30歳以上の方の出生数の全出生数に占める割合…40% (うち35歳以上…20%)
2014年:30歳以上の方の出生数の全出生数に占める割合…60%以上 (うち35歳以上…25%以上)

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データの残っている1925年の35歳以上の女性による出産数は42万8299人。
2014年が27万6767人なので、その約1.5倍にあたります。

大正時代には、母親が50歳以上でも、3648人の赤ちゃんが生まれています。

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なお、現在の総人口は、1925年当時の約2倍になっていますから、1925年のデータは、今より少ない分母での数値になります。
※当時、今と同じくらいの総人口があったなら、母親が45歳以上で生まれてくる赤ちゃんは、さらに多かったことでしょう。

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ここで見逃せない事実として、そもそも1952年の日本には、不妊治療などなかった事が挙げられます。

つまり、上記は全て「自然妊娠」による数値なのです。

大正時代より現代の方が高度生殖医療が発達しているというなら、40歳以上の妊娠・出産率も、当時より増えていなければ(結果が伴って居なければ)おかしいと思いませんか?

しかし、かつてより不妊治療が進歩したはずの日本で、40歳を超えると、自然妊娠なんてまず望めず、体外受精でも妊娠率1%未満である現状を、私はある意味、当然と考えています。

ただし、私はそれを「40代だから当然」と言っているのではありません。

本来、女性には40代でも妊娠する力が備わっているのですが、体外受精に挑む40代女性は、自然妊娠できずに居るから、高度生殖医療に踏み切っているわけですよね。

要するに、「40代だから」ではなく、自然妊娠できない体内環境のまま、体外受精に臨んでいるわけですから、成功率は、低くて当然なのです。

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婦人科顧問医であるイギリスのオックスフォード大学ティム・チャイルド教授は、女性が40歳のカップルが12カ月間にわたって妊活をした場合、「妊娠する可能性は約50%」だと述べています。

これは、日本の体外受精による40代女性の妊娠率より、はるかに高い数値です。

インペリアル・カレッジ・ロンドンで生殖研究を行うロバート・ウィンストン名誉教授もそれに同意し、

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「女性は本人たちが思うよりも長く、生殖能力を維持します。 第一子の出産平均年齢は現在、30歳を超えていますが、イギリスでは出生率の低下は認められません。
30歳で生殖能力が落ちるという考え方はまったく無意味です」

と提唱しています。

性と生殖に関するリプロダクティブヘルスのコンサルタント、ヘレン・マンロー医師も、次のように話しています。

「意外なほど高齢でも妊娠は可能なので、『35歳を過ぎたら避妊は不要』などと考えてはいけません。
40歳を超えても妊娠は確実に可能です。
『35歳の壁』の話を散々聞かされてきたせいで、妊娠できることをつい忘れてしまう女性がいますが。 元イギリス首相トニー・ブレアの妻シェリー・ブレアも、45歳で妊娠しました。
生理が完全に止まってしまうまで、妊娠は可能です」
(https://www.buzzfeed.com/jp/tomchivers/this-is-what-you-need-to-know-about-fertility-1

上記は現代のイギリスでの話ですが、日本でも、確かに大正時代には40歳以上で出産している事例が数多くあったのです。

コラム2章 体外受精でも妊娠率20~35%日本の不妊治療の不都合な真実でもお伝えしましたが、日本は体外受精の治療件数が世界一多く、それに対する出産率が世界一低い国です。

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国内では、体外受精が最後の砦と認識されがちで、体外受精を何度繰り返しても妊娠できず、失望する女性が少なくありませんが、国内の治療法が全てではありません。

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不妊治療や巷の「妊活」には、様々なアプローチ法が存在しますが、私は、不妊治療は「妊娠率(分娩率)」「安全性」で選ぶべきだと考えております。

だからこそ、外科的な処置が一切伴わない、妊娠率89%を達成した英国式療法をお勧めしております。

この治療法は、患者様の症状に合わせて最適な処方が異なります。
もしご自身に合った治療法をお知りになりたい場合は、下記の無料相談(問診)を通して
お問い合せ下さい。
 

監修

ceo
外来部長山下明子先生
医学博士、内科医、神経内科専門医、抗加齢医学専門医
ceo2
顧問医師身原正哉先生
産婦人科専門医・日本抗加齢医学会専門医